レトロゲームをめぐる著作権とユーザーの権利

昔のゲーム(レトロゲーム)やコンソールをめぐる著作権問題は、単純に「昔のゲームを遊ぶ=違法」ではありません。

  1. レトロゲームとエミュレーター
    • エミュレーターは、昔のゲーム機の動作を再現するソフトです。
    • 米国の裁判例(2000年)では、正しく作られたエミュレーターは「フェアユース」とされ、必ずしも違法ではないと認められました。
    • つまり、エミュレーターやそれを使ったハードは、必ずしも違法ではありません。
  2. ROM(ゲームデータ)の扱い
    • ROMの利用は、配布者に権利があるかどうかで判断されます。
    • 保存・研究目的の公開(例:Archive.org)はフェアユースとされる場合があります。
    • しかし、明らかに違法コピーを販売する場合は著作権侵害になります。
  3. ユーザーの権利
    • 過去に正規購入したゲームは、本来、ユーザーに使用権が残っています。
    • ハードが壊れたりメディアが読めなくなった場合でも、ROMで遊ぶ権利があるはずです。
    • しかし、権利者は再販売やサブスクリプション型サービスに移行し、ユーザーが正当な権利を行使しづらい状況になっています。
  4. ソフトウェア業界の課題
    • ゲームやソフトウェアはマーケティングの都合で販売終了され、ユーザーは再購入を迫られます。
    • こうした商業モデルは、ユーザーの権利を制限し、経済的にも長期的に持続困難です。
    • EUレベルで、ソフトウェア流通やユーザー権利を含めた「デジタル主権」の議論が必要とされています。

まとめ

  • エミュレーターや正しく扱われるROMは必ずしも違法ではない。
  • 正規購入ユーザーの権利はもっと尊重されるべき。
  • ソフト業界の現行モデルは、ユーザーと社会にとって持続可能ではない。